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ギター情報サイトTARGIE(ターギー)。ギター新製品、アンプ、エフェクター、ギタリストの情報、ライブビデオ、ギター展示会レポートなど、ギターのことならTARGIEに訊け!

執筆者
shimpei
細川真平 1964年生まれ。音楽ライター/エディター。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン他のCD/DVDのライナーを手がける。また、音楽誌、ギター誌、ウェブ等にも幅広く執筆。
ギターは絶対ストラト主義。
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お引っ越ししました!(ARIONコーラスの話)
2013年06月13日
慌ただしくて、更新が遅れてすみません。
あれこれ忙しくてなかなか身動きが取れず……な状態ではありますが、この前、Targieでもお馴染みの岩手のAKG工房さんにて、愛用しているARION STEREO CHORUS SCH-1のリハウス&モディファイをしていただきました。



ARIONのコーラスは、現行品はSCH-Zといい、愛知県の上野開発センターという会社がスリランカで生産しています。
これもすごく評判が良いのですが(めちゃくちゃ安いし。3,000円台ぐらいですね)、SCH-1は80年代のプリンス通信工業製/Made in Japanです。
マイケル・ランドウが長らく使っていたのはSCH-1のほうですね(今はVERTEX EFFECTS SYSTEMSがSCH-Zをモディファイしたものを使用しています)。

僕はこのSCH-1のサウンドがとても好きでして。
コーラスというよりもロータリー・スピーカーっぽいサウンドを得るために使っています。
歪んだ音をこいつでかき回す、みたいな感じでしょうか。
SCH-Zよりも高域寄りで、エグミが少し少なめです。なので、低域&エグミ重視の方はSCH-Zのほうがお好みだと思います。
でも僕はSCH-1だなあ。

この大好きなSCH-1ですが、オフ時に音が若干劣化するのと、オン時にボリュームがちょっと上がるのが気になっていました。あと、チープな筐体もなんだか頼りなさそうで(実際には10年近く使って何の問題もなかったんですが)。
そこで、筐体を入れ替えて、ボリューム調整ノブを付け、トゥルー・バイパスにしてもらいました。

仕上がりは、さすがAKG工房さん。
SCH-1のあのまんまのサウンドで、ちゃんとボリュームの調整ができるようになり、バイパス音も良いので大満足です。
あと、筐体を踏みつぶす心配もなくなり(笑)。

玉に瑕なのは、もとの基板が大きいらしくて、そのためにかなり大きい筐体を使う必要があったこと。
でも、重くはないので我慢できます(エフェクター・ケースが重くなるとつらいですから!)。

で、このリハウス&モディファイ・バージョンには“STRATUS”と名付けました。
トミー・ボーリンがギターを弾いたビリー・コブハムの「STRATUS」が僕は大好きで(ジェフ・ベックのカバー・バージョンももちろん良いですね)、バンドであの曲を演るときには、必ずSCH-1を使います。
ソロで聴けるモジュレーション・サウンドに近い感じを出すために(トミーはレスリー・スピーカーでやっているんだと思いますが)。
それで、この名前を付けたのです。

トミーへのオマージュの意も込めて。
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FM COCOLO『PIRATES ROCK』に出演します
2013年04月30日
今回は番宣(番組宣伝)です(笑)。
5月12日(日)20〜22時、大阪のFM COCOLOの『PIRATES ROCK』に出演します。
子どものころから僕が聴いて影響を受けてきた曲をかけつつ、それについておしゃべりする内容。

小学校のときに初めて僕を洋楽の世界に引きずり込んだビートルズから、ギターの魅力をガツンと教え込んでくれたジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)、高校時代を彩ってくれたハード・ロックや(いわゆる)産業ロック、そのころどんどん掘り下げていくようになったブルース、そして僕にとって永遠の憧れ、スティーヴィー・レイ・ヴォーンまで、いろんなエピソードと共に20曲をおかけします。

ところで、収録はもう終わっていまして。
この番組を制作されているのは伊藤政則さん。
言うまでもなく、日本のハード・ロック/ヘヴィー・メタル評論の第一人者です。
その政則さんと共に狭い録音ブースに入り、向かい合って座って、政則さんにタイム・キーパーをしていただきながら、一人しゃべりをしました。

あの伊藤政則さんの目の前で、マイケル・シェンカーやランディ・ローズやゲイリー・ムーアについてしゃべる……それがどんなに緊張することか!
でも、政則さんは僕の話を聞きながらフフッと笑ったり、途中のブレイクで「今の話いいですね!」なんて言ってくださったりして、こっちはなんだか嬉しいんだけど、さらに緊張するみたいな(笑)、そんな収録でした。

FM COCOLOのサービス・エリアは関西ですが、徳島県・香川県・岡山県・三重県・愛知県の一部地域でも受信可能だそうです。
僕の故郷でも聴けるかな……?


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クロスロード・ギター・フェスティヴァルを巡るあれこれ
2013年04月11日
4月12~13日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでエリック・クラプトン主催の“クロスロード・ギター・フェスティヴァル”が行われる。

http://www.crossroadsguitarfestival.com/

萩原朔太郎風に言うなら、「ニューヨークへ行きたしと思へども ニューヨークはあまりに遠し」の心境だ。

とは言え、'04年にテキサス州ダラスで行われた第1回には行った。
別にダラスが遠くなかったというわけではなく、ものごとにはタイミングというものがある、ということだ。

思い出すシーンはいくつもあるけれど、エリック、ジェフ・ベックの共演による「哀しみの恋人達」は特に印象に残っている。
後に出たライヴDVDに収録されなかったから余計かもしれない。

それにしても、テキサスは熱かった。
炎天下のフットボール場で1日中ライヴを観ていると、体が溶けるかと思った。
もちろん、各アーティストの演奏も負けないほどに熱かったけれど。

ライヴの翌日、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのお墓参りに行った。
広大な霊園の中にスティーヴィーは眠っている。
彼の墓石に祈りを捧げ、そこに僕のピックを置き、石(もちろん墓石ではなく、彼の敷地の周りを囲っている石のひとつ)に腰掛けて、MDウォークマンでスティーヴィーの音楽を聴いた。

1時間半ほどもそうしていただろうか。
その間には、何人かのアメリカ人のファンがやはりお参りに来た。
彼、彼女らと話していると、誰も生でスティーヴィーを観たことがないという。
「僕は'85年に日本で観たよ。最初で最後の日本公演だった」と言うと、心の底から羨ましがられた。
少しくすぐったい思いだった。

翌朝、帰国するためにホテルでパッキングをしていると、ベッドの上に投げ出してあったMDウォークマンがいきなり鳴り出した。
いっさい触れていないのに。
つなぎっぱなしだったイヤホンから漏れてくるスティーヴィーの歌声とギター・プレイを聴きながら、ああ、彼が挨拶してくれたんだと思った。彼のソウルをしっかりと感じ取り、“Thank you, Stevie”と僕は呟いた。

クロスロード・ギター・フェス開催というニュースを聞くと、そんなあれこれが心の中に甦ってくる。


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ピックの話。
2013年03月19日
なんだか、これが自分にとって最高というピックに出会うのは難しいですね。
ジェフ・ベックが指弾きに変えた理由のひとつとして、「ピックに煩わされるのが嫌だから」というのがあるそうです。
分かる気がします。
かといって完全に指弾きにするのには覚悟も練習もいるし大変……と思う凡人のワタクシなどは、自分にぴったり来るピックはないかなと探し続けてしまうのです。

弾き心地、持ち心地も大事ですが、ピックによって音もかなり変わりますね。
「かなり」と書きましたが、これは弾いている側にとっての「かなり」であって、聴いている側からすれば「へ? どこが違うの?」というレベルだと思います。
これって、ほかの機材にも言えることでしょうですが、要は弾く側が「良い音になったぞ!」と思えればそれでいいんですよね。
そのほうが気持ちよく弾けて、結果として良いプレイができる、と思うからです。
なので「かなり」と弾く側は思い込んでしまえばいいのです(笑)。

さて、僕の個人的な好みからすると、材質はナイロンがいいです。
弦の音が素直に出て、かつ深みと高音のきらびやかさがある……気がします(気のせいかもしれません)。
また、ストラトのハーフ・トーンもきれいに出ます(当社比)。
マイケル・ランドウがですね(出た! 機材話になると必ず参考例として挙げられる!)、前はセルロイドでしたが、今はナイロンを使っています。
これはやっぱり、ナイロン独特のサウンドを求めてではないかと思います。

先に出てきたジェフ・ベックも、ライブで「スキャッターブレイン」をやるときだけはHERCOのピックを使います。
HERCOはナイロン・ピックの代表(まあ、昔はピックの代表だったんでしょうけど)で、ジミー・ペイジ、ロリー・ギャラガー、マイケル・シェンカー、エディ・ヴァン・ヘイレン、ニール・ヤングなど、多くのギタリストが使ってきました。
その昔はかなり貴重品だったという話もあります(イギリスなどではなかなか手に入らなかったそうで)。今はジム・ダンロップが権利を買って復刻しているので貴重でも何でもありませんが。

僕も好きで一時使っていたのですが、HERCOにはティアドロップ型しかありません。
僕はどうもおにぎり型が一番しっくり来るのです。
これも僕の個人的な感想ですが、おにぎりのほうが音も太くなります(単純に先がティアドロップほど尖っていないからでしょうね)。
なので、HERCOは使わなくなってしまいました。

ならナイロンのおにぎり型にすればいいじゃないかという話ですが、これがなかなかないのです。
なぜないのか分からないのですが(ま、需要がないからなんでしょうけど)。
しかも僕はハードじゃないと嫌なので、そうなるともっとないのです。
というわけで、ポリアセタールのおにぎり型をここ数年使ってきました。で、いつの間にかすっかりこれに満足していたのです。

ところがですね、この前、部屋に転がっていたHERCOを何気なく使ってみると……あ、やっぱりナイロンいいなあと思ってしまいました。
ううむ、こうなったらナイロンのおにぎり型のハードをちゃんと探そう! と思い立ち、楽器店へ行ってみたのですが、やっぱり全然なく(ミディアムならあったんですが、僕には柔らかすぎで)。

仕方なくネットで探したら、やっとそれを作っている2メーカーを見つけることができました(というほど大げさでもなく、ちょっとググったらすぐ出てきたんですが)。
で、そのうちのひとつのメーカーのピックを購入したのですが、これがかなり良い感じです。
ナイロンならでは響き、おにぎりならではの音の太さ、そして持ちやすさと弾きやすさ(僕的には、ですが)が揃っています。

唯一の不満は色が黒であること(笑)。
白いピックが好きなんだよなあ……(ちなみにもうひとつのメーカーのは赤でした)。
誰かナイロンでおにぎりでハードで白いピックを作ってくれませんかねえ。
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ポットのトルクを変えてみた
2013年03月05日
僕にとって、ギターのボリューム・ポットの操作感って大事です。
ひとつの曲の中でも、かなりボリュームをいじります。
バッキングとソロでの音量の変化のためはもちろんですが、歪み量=音色の変化のためもあります。

ジミ・ヘンドリックスをはじめとして、ブルース・ロック系のギタリストって、クリーンから歪みまで、手元のボリュームでコントロールする人が多いですよね(ペダルのオン/オフも併用しつつ、だったりしますが)。
あれが理想というか、そういうものだと思い込んで育ちました(笑)。

なので、歪み系ペダルもギター側のボリュームを下げたらクリーンになる(近づく)ものが好きです……というのは別の話になっていくので、またの機会にでも。
あと、たまにボリューム奏法もするのですが、これがとても好きでして。
そういうわけで、ボリューム・ノブはトルクの小さい、軽い操作感が好みなのです。

でも、ストラトの場合は特に、ノブの位置が弦に近いために、弾いている最中に手が当たってボリュームが変わるのが嫌という方もいますね。
そういう方は、固いほうがお好きだと思います。
僕の場合は、トレモロ・アームもテンション・スプリングを入れて常に弦の近くにスタンバイさせているので、そのあたりに手が当たらないような弾き方にもともとなっているようなので大丈夫です。

さて、僕のストラトのうち、ボリューム・ポットが固めのものがありまして。
軽くするために数ヶ月にわたってむやみにポットをぐるぐる回したりしていたのですが、どうも変化がなく(少しはあったような気もしますが)。
それで、ポットを交換しようかと思いました。
調べると、イングヴェイ・マルムスティーンも軽いほうが好きなようで、セイモア・ダンカンから軽い操作感を持った彼のシグネチュア・ポットが出ていました。
また、EVHからエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルも(こちらはストラト用ではないようです)。

でもなあ、手持ちのポットを何とかできないものかなあ……と思いまして。
だって壊れているわけじゃないから、もったいないじゃないですかね(笑)。
そこでまた調べると、ポットのトルクというのは中に入っているグリースの粘度によって決まる、グリースを粘度の低いものに替えればいいということが分かりました。

で、やってみました。
ポットを分解してみると、なるほど、こいつが重さの原因かと思うグリースが中に塗られていました。
これを綿棒で除去、代わりに、ワウ・ペダルのギア部分用に持っていた粘度の低い(と勝手に判断した)グリースを塗って再度組み立てました。
試してみると、これぞ理想! と言いたくなるような操作感。
もうそれ以来、やたらとヴォリューム・ノブを触って、無意味にボリューム奏法をして悦に入っています。
たまに、アンプにつないでいないのにボリュームをいじったりして……。

ところで、半田付けが苦手な僕は、半田を外さないでこれ(分解→グリース除去→グリース塗布→組み立て)をやりました。
良い子の皆さんはそんないい加減なことはしないでくださいね(笑)。

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