特にネタもないので、今回はギター川柳をお届けします。
これを考えていたら、普段よりも時間がかかってしまいました。
友人のつぶやきのパクリなどもありますが、著作権料の請求はお断りします(笑)。
太いねと 言われてうれしい 音だけは
年齢は プリCBSと 答えます
大人買い できるといいな テクニック
(ジェフ・ベックの『ワイアード』を聴いて一句)
このドラムいいねと 君が言ったから 今日はナラダ記念日
女房には 中古と偽る レリックよ
エフェクター ペダルと呼べば ヤングマン
気がつくと 偉くなったな OD-1
リハよりも 反省会が なぜ長い
ギグバッグ ソフトケースじゃ ないのかよ
乾杯の 挨拶とソロは 短めに
お前だろ 走ってるのは リズムマシン
秋葉原 AKBより RCA
JRC 4558 魔法の呪文
中古品 いつからなった ビンテージ
詰め込んだ 知識のはけ口 ロック・バー
こんなこと やってる時間に 練習せい
……おあとがよろしいようで。
エレキ・ギターの「鳴り」というものがよく分からないのです。
アコースティック・ギターなら分かりますけど。
基本は、鳴りがいい=良いギターだと思います。もちろん、そこに音色や弾き心地みたいなものも総合されて、本当の意味での「良いギター」=「自分の好みのギター」=「自分の愛せるギター」かどうかが決まるとは思うのですが。
エレキ・ギターの場合には、最終的にはアンプを通して出る音がどうかが決め手です。
と言いながら、「生鳴りがいい」というのがそのギターの良し悪しの判断基準になっているようなところもあると思います。
広告なんかでもよくそういう表現を見ますよね。
でも、なんかこれって一概には言えないよなと思います。
ヴィンテージ・ギターで、生鳴りは大して良くないのにアンプを通すと絶品、という個体をこれまでにいくつか体験しました。
僕の数少ない経験での話なので断言するつもりは全くないのですが、ヴィンテージではそういうことのほうが多いような気もします(まあ、どの程度の、そしてどういう状態を「生鳴りがいい」と言うのか曖昧だったりもしますけど)。
逆に最近のギターで、生鳴りはすごくいいんだけど、アンプに通すと「アリッ?」というものも何本も経験しました。
そうなるとなんだかよく分からなくなってくるのですが、少なくとも「生鳴り」だけでそのギターを判断してはいけないということは言えそうな気がします(電気楽器なんだから当たり前すぎる話で恐縮ですが)。
そういえば、以前あるリペア・マンの方がこんなことを言っていました。
「生鳴りなんか全く関係ない。ボディが振動しないほうがピックアップが正確に弦の振動を拾えるんだから、むしろ生鳴りなんかしないほうがいい」
うーむ、これはこれで極端な気がしてしまいます……。セミアコ、フルアコの場合はどうなんだよと、思わず突っ込みたくもなります。突っ込まなかったですけど(笑)。
これも僕の少ない経験からですが、上から下まですごくいい感じで生鳴りしていて、その生鳴り感のままがアンプを通して再現される素晴らしいギターにも出会いました。
そういうことがあると、やっぱり生鳴りって大事だよな、なんても思ってしまうのです。
きっと、その生鳴りをピックアップがしっかりと受け止めた結果でしょうし、そのギターの各部分のバランスがうまく取れているからこそなのでしょうが。
そういう意味で、ピックアップの選択や、全体の調整も大事になってくるんだろうなと思います。
と、まあ、結局「生鳴りってよく分からないなあ」という話でした(笑)。
あと思うに、日本って住宅事情もあって、日常的にエレキをアンプに通さないで弾いている人が多いんじゃないでしょうか。
だからアメリカ人などに比べて、やたらと「生鳴り」を気にするんじゃないかと。
考えてみたら、バンドの中で音を出したら、生鳴りなんかまったくどうでもいい話ですからね。
そしたら今度は、「抜け」がどうしたとか、また小うるさい話になっていくんですけど(笑)。