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ギター情報サイトTARGIE(ターギー)。ギター新製品、アンプ、エフェクター、ギタリストの情報、ライブビデオ、ギター展示会レポートなど、ギターのことならTARGIEに訊け!

執筆者
shimpei
細川真平 1964年生まれ。音楽ライター/エディター。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン他のCD/DVDのライナーを手がける。また、音楽誌、ギター誌、ウェブ等にも幅広く執筆。
ギターは絶対ストラト主義。
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最終回 答えは風の中に
2007年10月16日
「あなたにとってギターとは何か?」という質問は難しい。
インタヴューでギタリストにこれを訊くときには、こちらも緊張する。
こんなに難しい質問はない、ということが分かっているからだ。

この手の質問は、大事ではないものに関してだと答えるのは簡単だ。

——あなたにとってタワシとは何ですか?
「掃除道具ですね」

でもこの「タワシ」が「私」になった瞬間、事の重大性はまったく違ってくる。

——あなたにとって私とは何ですか?
「*@△#◎★!!」(お好きな文章を入れてください)

ギターを愛する人間にとって、「あなたにとってギターとは何か?」というのは、これと同じぐらい返答に困る、また慎重にならざるを得ない質問なのだ。
ギターから「あなたにとって私は何なの?」と詰問されているにも等しい。

幸いなことに、ぼくはまだ「あなたにとってギターとは何か?」と訊かれたことはない。
できればそんな難しいことは、今後も訊かれたくない。
仕事柄、人に訊くことは許してもらいつつも。

どうしてもと言うなら、ぼくの人生が終わるときに、「あなたにとってギターとは何だったか?」と訊いてもらいたい。
そうすれば、少しはまともなことが言えるかもしれない。
ぼくの人生が何だったかについて答えられるかもしれないのと同程度には。

——あなたにとってギターとは何でしたか?
「…………」

答えは、今のところ、風の中にある。


さて、この連載コラム『六弦一会』は今回で終了します。
ご愛読いただいた皆様、ありがとうございました。
特にコメントをいただいた方々には感謝いたします。

それでは、
アディオス!
ではなく、
チャオ!
 
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コメント一覧
寂しいですねぇ
byサイクロン: 2007年10月16日 17時56分
shimpei 様

いつも楽しく拝見していましたので残念です。
私にとってのギター…いくつか答えはありますが、一言で言い切れるようになったときが<極めた時>なんでしょうね。
とりあえず「なくてはならないもの」ということに最近気づきました。

長い間お疲れ様でした。
今後のご活躍を楽しみにしています。
〔おー、どうして?〕
by照木康太: 2007年10月19日 23時00分
マボロシの前回コラムもあり、オトナの世界はいろいろあるんだろうなぁと。

もう少し早く気づけば良かった。毎回楽しみにしていました。ありがとうございました。