テキサス州ダラス（Dallas, Texas）は大きな都市で、アメリカ南部の交通とビジネスの要所だ。日本からの直行便フライトもある。

ダラス訪問にお勧めの時期は10月上旬。毎年この時期には、S.R.V.リメンブランス・ライド&コンサート（S.R.V. Remembrance Ride & Concert）というフェスティバルが市内で開催されている。

ダラス観光客なら誰でも訪れる観光地が、第35代大統領J.F.ケネディーの暗殺現場だろう。犯人（と言われる）オズワルドが身を潜めケネディーを狙撃した、とされる建物の6階は「シックス・フロア・ミュージアム（The Sixth Floor Museum）」となっており、ケネディーとオズワルドの生涯や、事件の謎に関するものが展示されている。日本語の音声ガイドもある。

ダラスにはテーマパークのような観光スポットもあるが、ロックとギターを愛するオヤジ達の興味を引くスポットは別のところにある。少し足をのばしてみよう。

ダラスから約200マイル（320キロ）ほど離れるが、スティーヴィー・レイ・ヴォーン信奉者の行くべき場所は州都オースティン（Austin）。ダラスからは片道約3時間のドライブだ。

同市のレディ・バード・レイク（Lady Bird Lake）湖畔には、スティーヴィーが何度もコンサートを行ったオーディトリアム・ショアズ（Auditorium Shores）という講堂がある。このすぐそばには彼の等身大銅像が建っている。実は、この近くに訪問必須スポット「スティーヴィー・レイ・ヴォーン通り」が加わる可能性もあった。オースティン市は、インダストリアル・ボルヴァード（Industrial Boulvard）という通りの名称を、同市にゆかりのある人物名に変えることを2007年に決定。スティーヴィーは候補10人の中に入っていたのだが、2008年4月の投票で残念ながら破れてしまった。

スティーヴィーの墓があるローレル・ランド・メモリアル・パーク（Laurel Land Memorial Park）は、ダラス中心部から南に10マイル（16キロ）弱だ。

ダラス中心部から州間高速道路35E号線（別名I-35EまたはRL Thornton Fwy）で南に下り、出口番号421AでI-35Eを降りるとローレランド・ロード（Laureland Rd）。この交差点左前方にあるのが墓地だ。南北に500メートル以上、東西に1キロ以上もある広大な墓地なので見逃すことはないだろう。

交差点付近に葬儀場の白い建物と墓地への入り口があるが、500メートル先にある、ローレランド・ロード沿いのもう1つの入り口を使った方が、スティーヴィーの墓を見つけやすい。墓地に入ってすぐ左に曲がり、200メートルほど進むと、四方を道路で囲まれた区画がある。「ヴォーン・エステート（Vaughan Estate）」と書かれた小さな看板が目印だ。 この区画には、スティーヴィーより4年早く同じ日に死亡した父親も眠っている。