2021年惜しくも亡くなった和田アキラの貴重なインタビューをお届けします。
これは2009年プリズム「INVITE」発売時に行われたもので、こんなに楽しそうに語る姿というのは珍しいのではないかと思います。ギター小僧・ロック小僧の魅力が炸裂しています。
また、収録場所は和田アキラと親交の深かった故・深町純の「FJ CAFE」ということで、これも感慨深いです。
GEAR TALKもふんだん。愛用のSAIJO GUITARからヴィンテージのストラト、レスポールも登場します。
ぜひお楽しみください。
INTERVIEWED BY YOSHIYUKI OHNO
インタビュー動画
愛用ギター紹介
SAIJO GUITAR製AKIRA WADA MODEL SAW-10
フェルナンデス時代より和田アキラのギターを手がけてきたビルダー、西條氏の工房で作られたオリジナル・モデル。ホンジュラス・マホガニーのボディ、ネックにキルト・メイプルのトップ。シェイプはストラトスタイルだが、ギブソンスケールの22フレットを備える。ネックのトラスロッドからボディに埋め込まれたインナーロッドを経てトレモロブロックまでを接続し、ギター全体の鳴りを圧倒的に強めた「インナーロッド・システム」、通常のトレモロと反対に押しバネ式のスプリングを備えたフロイド・ローズ・トレモロ、アルニコとセラミックのマグネットをラミネートしたオリジナル・ピックアップなど、西條氏のギターに対する独特のアプローチが随所に見られる。
SAIJO GUITAR製AKIRA WADA MODEL SAW-8
こちらのモデルはホンジュラス・マホガニー製のボディ、ネックにエボニー指板を備えたもの。スケールはフェンダー・スケールの22フレット仕様となっている。その他のハードウェア、電気的なスペックはSAW-10と同等だが、このモデルにはローランドのGKピックアップとフェルナンデスの「サスティナー」が装備されている点が大きな特徴である。
’56 FENDER STRATOCASTER
風格の漂う56年製ストラトキャスター。ボディがリフィニッシュされているほか、リフレットもあり、ポッドなどのパーツも一部交換されている模様。56年のボディ材はアッシュからアルダーに変わる時期である。このギターの場合、フィニッシュに隠れてはっきりしないが、アルダーと思われる。
’57 GIBSON LES PAUL STANDARD
ゴールドトップ・フィニッシュのクラックの迫力がすさまじいこのレスポールは1957年製。ちょうどこの年に搭載が始まるP.A.Fが装着されている。ボディバックのマホガニーがダークバックなのがちょっとレアな仕様。ペグはグローバーに換装されている。
関連作品のご紹介
2009年10月21日発売。
当インタビュー収録時の最新アルバム。
2006年のライブ音源を発掘、2022年に発売された1枚。
2008年発売。今や高値のレア・アイテム。
<MEMBER>
和田アキラ(Guitars)
木村万作(Drums)
岡田治郎(Bass)
ゲスト:
久米大作(Key.)
渡辺建(Bass)
深町純(Key.)
森園勝敏(Guitar)